INFPは「メンタルが弱い」と言われることが多いタイプです。これは豊かな感受性ゆえに、喜びも落ち込みも人一倍強く感じ取ってしまう傾向によるもの。この記事では、INFPの性格的な特徴と二面性、メンタル面で語られやすい傾向、そしてINFJ・INTP・ISFP・ENFPとの違いを整理します。
INFPの性格

INFPは内向的でありながら、理想を追い求める自由な感情の持ち主です。繊細で豊かな感受性を持ち、その内側には強い情熱や信念、価値観を秘めています。そのため、自分だけの内的な価値観を頭ごなしに否定してくる人を強く嫌う傾向があります。
人に対しては基本的に友好的で、大事な人(友人・恋人・家族)には誠実に接します。共感力が高く、相手を思いやる姿勢から、子どもの頃から大人びた雰囲気を漂わせることも少なくありません。
主機能のFi(内向感情)と副機能のNe(外向直観)が良い形で働くと、健康的で社交性のあるINFPは周囲、特に年上の人から可愛がられる陽キャタイプになることもあります。内向型でありながら人から注目されたい気持ちも強いため、いたずらっぽい一面を見せることも珍しくありません。
表面的な印象としては、大きく二つのタイプに分かれやすいと言われます。警戒心が強く暗く見えるタイプと、人を疑うことを知らない純粋なタイプです。
INFPの二面性

多くのINFPには、この二つの面が存在すると言われます。心の傷にどう向き合うか、どれくらいの社交性を持っているかは人によって差があり、それが日々のINFPの心の状態を左右しやすいポイントです。人間関係の良し悪しが自分自身の調子に直結しやすい傾向があります。
健康的な状態のときは明るく可愛らしい印象になり、不健康な状態のときは暗い面が強く出やすいと言われます。これはINFPに限らずどのタイプにも見られる傾向ですが、INFPは特にこの振れ幅が大きく出やすいようです。
主機能である内向感情(Fi)は、自分自身の個人的な感情を起点にするため、裏表のない正直で誠実な姿として表れやすい機能です。この内側から尽きることなく湧き出るインスピレーションを発見し、表現する力を後押ししてくれるため、芸術の分野で頭角を現すINFPも珍しくありません。有名な小説家にはINFPが多いと言われています。
アイデンティティが-T(Turbulent)の場合、この傾向はさらに強まりやすいとされます。そのため、芸術家や、自身の感性を必要とする芸能人・歌手・俳優・アイドルにはINFPが多いタイプだと言われています。
理想主義的な傾向が強い

何を考えているか周囲から読み取りにくいタイプの人、たとえばいわゆるアナキスト(国家による支配に抵抗する無政府主義者)気質の人や小説家には、このタイプが多いと言われます。理想を追い求めるあまり、現実とのギャップに強い失望を感じやすい面もあるようです。
言語感覚に優れているため文章の才能に恵まれている人が多く、外国語の習得も得意な傾向があります。読書のように静かに楽しめる趣味を好む場合が多いのも特徴です。
INTPと同様、運や努力次第で人生が大きく変わりやすいタイプだとも言われています。
INFPのメンタル

INFPは「MBTIの中でメンタルが弱いタイプ」と語られることが多い性格です。豊かな感受性ゆえに、幸せを感じたときはその喜びを何倍にも噛みしめられる一方、傷ついたり挫折したりすると気持ちが落ち込みやすい面があるとされています。
感情の起伏が大きいタイプの一つとされ、健康的で社交性のあるINFPであっても、他のタイプから見れば些細なことで傷つき、些細なことでまた立ち直るように映ることがあります。内にこもりやすく消極的になりやすい面がステレオタイプとして語られることもありますが、あくまで一つの傾向にすぎません。
空気を読む力はある方ですが、自分が話の中心になると余裕がなくなり、的外れな言動をしてしまうことがあります。家に帰って一人で落ち込んだあと、また同じような場面で同じことを繰り返してしまう、というパターンを持つ人も少なくないようです(ENFPと同様、どこか天然な一面が見られます)。
INxP(INFP・INTP)はESxP(ESFP・ESTP)とは正反対のイメージを持たれやすいタイプですが、共通点もいくつか見られます。INxPは物静かでインドア寄りのイメージ、ESxPはアクティブで社交的なイメージで語られやすいものの、どちらも集団生活に馴染みにくく感じる場面があると言われています。フィクションの例では、アニメ『エヴァンゲリオン』の碇シンジが、不健康な状態のINFPの代表例としてよく挙げられます。
INFPと体育会系

INFPの短所は、女性よりも男性に表れやすいと言われることがあります。理由としては、男性グループの多くを占めるS+Tの傾向とは真逆のNF型であること、そして日本社会で理想像とされやすいSTJ傾向(根性論で何とかなると考える体育会系タイプに近い気質)から最もかけ離れていることが挙げられます。
そのため、INFP男性は他のタイプよりも不健康な状態に傾きやすいと言われています。職場などでESTJと行動を共にする場面では、ESTJがINFPに対して注意や説教を重ねてしまい、INFPがそのストレスに耐えきれず爆発してしまうケースもあるようです。
ESTJはINFPの煮え切らない態度を気に入らないと感じやすく、INFPはESTJの何でも型にはめようとするやり方にストレスを感じやすいため、相性としては難しい組み合わせと言えそうです。
INFPは天才肌?

INFPには天才肌の人が多いと言われています。独自の感性を活かして芸術分野で活躍するケースが多く見られます。
ただし、持ち前の才能を十分に活かしきれていない人も多く、その背景には自由に才能を伸ばせる環境が整いにくいことがあると考えられます。行き詰まりを感じているときは、自分に問題があるというより、周囲の環境が才能の芽を摘んでしまい、本人も自分を過小評価したり孤立を選んでしまったりしやすい状態と言えそうです。
孤立を選んでしまいやすい傾向は、思考型のINTPよりも感情型のINFPの方が深刻になりやすいとも言われています。ESxPやINTPと並んで、集団生活にはあまり向いていないタイプとされています。平均収入は16タイプの中でも低めだと言われることがあります。
INFJとの違い

INFJとINFPはとても似ているため、多くの人が混同する場合があります。
何かを決定する時
P(INFP):客観性より主観性が強く働くため、自分の心が赴くままに決定する傾向があります。
J(INFJ):主観性より客観性が強く働くため、自分の気持ちを大切にしつつも、決定のための論理的な理由を求める傾向があります。
共感する時
P:その人の心理状態になりきり、感情そのものに寄り添って共感しようとします。
J:その人が感じた感情の背景にある状況を理解することで、感情を理解しようとします。
人と接する時
P:相手の本質や本性を知りたがる一方、自分自身もありのままの姿で人と接したいと考えます。
J:状況に適した言動を心がけ、自分の本性をあえて見せないよう、様々な顔を使い分ける傾向があります。
MBTIの結果を見た時の反応
P:過去に苦しい思いをした理由を受け入れ、前向きに進もうとする傾向があります。
J:自分がINFJだという結果に納得しきれない一方、そこに大きな意味を見出そうとしないことが多いようです。
INFJから見るINFP
INFPは相手の本質や本性を知りたがる傾向がありますが、自分の本性をあまり見せたがらないINFJからすると、そうした詮索する態度をうっとうしく感じてしまう場合があるようです。
INFPから見たINFJ
一方でINFPは、INFJに対して「裏表がある」「嘘つきっぽい」「信用しづらい」といった否定的な印象を抱いてしまうことがあります。ただし、これはINFJの側からすると心外に感じられるポイントでもあるため、決めつけて相手を悪く言うのは避けたいところです。
INTPとの違い

INFPとINTPは、どちらも枠組みにとらわれないクリエイティブな思考を持ち、オタク気質が強めな点が共通しているため、気が合いやすい組み合わせです。
人や事物を見る角度
F(INFP):自分の価値観に反しない限り、ものごとをありのまま尊重しようとします。
T(INTP):ありのままの姿を尊重しつつも、分析的・批判的な目で見ることが多いようです。
友達の悩みを聞いたときの反応
F(INFP):自分にも似た経験があれば、そのエピソードを話して「私も同じ経験がある」と共感を示してから、解決策を伝えることが多いようです。
T(INTP):友達がなぜその悩みを抱えているかは理解できても、共感よりも悩みを解決する一番の近道を淡々と伝えることが多いようです。
ISFPとの違い

ISFPとINFPは、どちらも繊細で豊かな感受性を持っているタイプです。
仲良くなるまで
S(ISFP):親切で思いやりがあり、人を選り好みしにくいため、比較的近づきやすい印象を持たれやすいタイプです。
N(INFP):親しい間柄になるまでは警戒心が強く疑い深い面があり、フィーリングだけで人を選り好みすることもあるため、比較的近づきにくく感じられることがあります。
好きな事
S(ISFP):ショッピングや飲み会、グルメ、可愛いキャラクターなど、現実的で身近なものを好む傾向があります。
N(INFP):心理学や哲学、読書など、抽象的なテーマを好む場合が多いようです。
ENFPとの違い

元気な時とそうでない時
E(ENFP):元気なときは外向性がはっきりと目立ち、どこに行ってもムードメーカーとして人に囲まれる陽キャらしい姿を見せます。一方で元気がないときはセンチメンタルになりやすく、人と接するとどっと疲れてしまい、早く家に帰りたいと考えるなど内向的な面が強く出やすいようです。
I(INFP):元気なときであっても、活発な姿を見せるのは親しい友達といるときだけで、それ以外は基本的に静かに過ごすことが多いようです。
FAQ
なぜINFPは「メンタルが弱い」と言われるのですか?
INFPは感受性が豊かで、喜びも落ち込みも人一倍強く感じ取りやすいタイプだからです。人間関係や環境の変化が心の状態に直結しやすく、健康なときと不健康なときの差が大きく出やすいため、「メンタルが弱い」という印象を持たれやすいと考えられます。
INFPが不健康な状態になりやすいのはどんなときですか?
理想と現実のギャップに直面したときや、自分の価値観を頭ごなしに否定されたときに、気持ちが落ち込みやすい傾向があります。また、STJ傾向の強い環境や、根性論を重視する空気の中では、特にストレスを感じやすいようです。
INFPとINFJはどう見分ければいいですか?
物事を決めるときの軸に注目するとわかりやすいです。INFPは自分の心が赴くままに主観で決定する傾向があり、INFJは気持ちを大切にしつつも論理的な理由づけを求める傾向があります。自分がどちらのタイプに近いか気になる方は、Mirai性格診断で確認してみるのもおすすめです。
この記事は2019〜2020年に個人サイト『予月のMBTI研究所』で公開された原稿をもとに、読みやすさの整形と現在の編集方針にあわせた注記の追加を行って再掲載しています。実在の人物やメンタルヘルスに関わる記述は、現在の編集方針に沿って見直しています。



