去年の冬、名古屋の現場でのことです。終演後、物販の列に並びながら隣の席だった子と話していたんですが、不思議な感覚があって。同じ推しが好きなのに、話しかけたらすごく楽な人もいれば、終演後もずっと気を遣ってしまう人もいる。

「この差って、何で決まるんだろう」。帰りの電車の中でずっと考えていて、MBTIで説明できるんじゃないかと思ったのがきっかけです。

「友達にしたいMBTIタイプは?」という話、SNSでよく流れてきます。でも「楽しい」「疲れない」「頼れる」の3つを全部満たすタイプって、意外と絞られるんですよ。1位はたぶん多くの人の予想と違います。

「友達として心地よい」を3つの軸で考える

まず基準から。「友達として一緒にいて良かった」と感じやすい軸はこの3つです。

① 楽しさ:会うたびに「来てよかった」と思える熱量。話のテンポと広がり方。

② 圧の低さ:「何か失礼なことしたかな」と帰ってから考えなくていい安心感。自分のペースでいられる空気。

③ 受け取り力:話したいと思ったときに、ちゃんと受け取ってもらえる感覚。批判じゃなく、まず「そうか」って言ってもらえるかどうか。

この3軸を総合したとき、どのタイプが上位に来るか。「意外な1位」の理由も、この基準で見るとわかります。

5位〜3位:わりと予想通りのあのタイプたち

5位: ENFP

一緒にいると話が広がる。「それ面白い!」って言ってもらえる頻度が高くて、枠の外に連れ出してくれる。楽しさはトップクラスです。ただ、気が散りやすいのと、約束の詰めが甘いことがある。これ、現場で見たときに思ったんですけど、ENFPっぽいファンの方って、会話の密度はすごく高いのに「また会おうね!」で終わって次がないことが多い。会ってる間の満足感は高いので友達として魅力的なんですが、継続性という点では△です。楽しさ◎・圧の低さ◎・受け取り力○。

4位: ESFJ

誕生日を覚えていて、体調を崩したら連絡してくれる。グループの空気を読むのがうまいから、集まりが自然とまとまる。悩みを話すと全力で心配してくれるのが嬉しい反面、アドバイスを求めていないときにも解決策を出してくれることがある。「楽しい」より「安心」に近い友達。楽しさ○・圧の低さ○・受け取り力◎。

3位: INFP

判断してこない。人の話を批評せず「そう感じたんだね」と受け取る。一対一の深い話が得意で、「この人にだけは話せる」枠に入りやすい。ただし、自分がしんどいときに連絡が途絶えることもある。グループより1対1向きです。楽しさ△・圧の低さ◎・受け取り力◎。

意外な2位と、予想外の1位

2位: ISTP

意外に思う人もいると思うんですが、ISTPはかなり「友達として楽」なタイプです。

何かを頼んでも「やだ」と断れる。こっちが断っても根に持たない。自分のペースで動くから、相手のペースに無理に合わせてこない。一緒にいる間は楽しいし、連絡がない期間も「嫌われたかな」と心配しなくていい。

ISTPへの勘違いのひとつが「クールで近づきにくい」という印象です。確かに感情を表に出さないけど、話しかけると普通に話してくれるし、助けを求めると思ったより動いてくれる。プレッシャーをかけてこない分、「この人といると自分でいられる」感覚が生まれやすい。楽しさ○・圧の低さ◎◎・受け取り力○。

1位: ISFJ

ENFJやENFPを予想していた人、予想外でしたか?

ISFJが1位な理由は、3軸すべてで「安定して高い」から。得点の取り方が派手じゃないので目立たないけど、長く付き合うほど「この人でよかった」と感じるタイプです。

ISFJの主機能はSi(内向的感覚)。過去の体験・記憶・積み重ねを大事にする認知機能です。これが友達関係では「あのとき話してたアレ、その後どうなった?」という継続性として現れる。数ヶ月前に話したことを覚えていてくれる、というのは友達としてかなり強い武器なんですよね。

現場で長く続いているオタク仲間を思い浮かべると、たいていこのパターンに当てはまる子がいるんですよ。1年ぶりに会っても「前に話してた◯◯、その後どうなった?」から始まる人。覚えていてもらえることって、あれだけ嬉しいもので。ISFJがやっているのは、相手に対してこれを自然にやっているんです。覚えている・動く・ドラマを起こさない・まず受け取る。友達関係で長続きするのは、このセットを自然にできる人です。楽しさ○・圧の低さ◎・受け取り力◎◎。

タイプより先に「自分が何を求めているか」を見る

ここからは考察です。

ランキングはあくまで傾向の話で、ISFJと仲良くなれない人もいるし、ENTJが最高の友達になるケースもある。公表はしてないので、あくまで考察ですが、現場で長く仲良くしているオタク仲間を見ていると、タイプよりも「自分が何を友達に求めているか」が先に来ているケースが多い。

刺激が欲しい人はENTP系が合う。安心が欲しい人はSFJ系が合う。深い話がしたい人はINF系と合う。

自分のMBTIと比べるより、「この3軸のどれを一番重視しているか」を先に確認してから、このランキングを読み直してみてください。推し方が変わるやつです、これ。

「友達に向いていない」タイプはないです。どのタイプにも、特定の相手と特定の状況で「唯一無二の友達」になれる要素がある。これは言い切れます。

FAQ

ISFJは最初仲良くなりにくくないですか?

表面上は大人しく見えることが多いですが、一度打ち解けると非常に安定した関係になります。最初の一歩はこちらから話しかける必要がある場合もありますが、受け取り力が高いので、話しかけたら普通に返してくれます。現場で声をかけてみると意外とスムーズに仲良くなれることが多いです。

ENFPの友達と長続きさせる方法はありますか?

ENFPは細かい約束より「一緒にいるときの楽しさ」を重視します。キャンセルや変更を責めるより、会えた時間を楽しむようにすると関係が続きやすいです。定期的に連絡するより、「会いたいとき」に連絡するスタイルの方がENFPには合っています。

このランキングは恋人選びにも使えますか?

恋愛と友達では求めるものが違うことが多いので、そのまま使うのは注意が必要です。恋人選びには「楽しさ」と「圧の低さ」より「価値観の近さ」と「コミュニケーションの合わせやすさ」が重要になってきます。

ランキング下位のタイプは友達に向かないのですか?

そうではありません。このランキングは「3軸すべてで安定しているか」という基準なので、特定の1軸で際立って高いタイプが下位になることもあります。たとえばINTJは「深い議論のできる友達」として最高の相手になれるケースがあります。

このランキングに科学的な根拠はありますか?

MBTI自体の科学的妥当性については研究者のあいだでも見解が割れている部分があります。このランキングは認知機能論(Jung由来のCognitive Function理論)をもとにした考察であり、科学的な実証研究ではありません。2026年現在も、MBTIの再テスト信頼性や予測妥当性については議論が続いています。あくまで一つの見方として参考にしてください。

参考文献