MBTIのタイプ別に見た「IQが高い人の特徴」を調べると、INTJやINTPが上位に並ぶランキング表によく行き当たります。ただしこの数値は、1950年代にアメリカの高校生を対象に行われた調査がもとになっており、そのまま知能の優劣を示すものではありません。この記事では、出典と数値の限界を確認しながら、ランキングの読み方を整理します。
IQ(知能指数)の各型別平均点数及び順位
以下は、当時の調査で得られた16タイプ別の平均IQスコアを、全体平均からの差分で示したものです。数値がプラスに大きいほど、その型の平均点が全体平均より高かったことを表します。
- INTJ +53
- INTP +50
- INFP +38
- ENTP +34
- INFJ +22
- ENFP +21
- ENFJ +20
- ENTJ +18
- ISTP +6
- ISTJ -8
- ESTP -21
- ESFP -24
- ISFJ -25
- ISFP -22
- ESTJ -32
- ESFJ -36
GTA(達成点数及び成績)の各型別平均点数及び順位
以下は、学業成績を示す達成点数(GTA)の平均を、同じく全体平均からの差分で順位づけしたものです。
- INTJ +60
- INFJ +50
- INTP +40
- ENTJ +30
- ISTJ +18
- ISFJ +16
- ENFJ +12
- INFP +10
- ENFP -1
- ENTP -3
- ISTP -12
- ESTJ -15
- ESTP -26
- ISFP -28
- ESFJ -34
- ESFP -42
結果まとめ

今回のデータでは、J型は知能指数に比べて達成点数の順位が高くなる傾向が見られます。ここから、J型は計画性を持って目標に取り組みやすいタイプだと解釈できます。一方でP型は知能指数に比べ達成点数が低めで、目標に向かって計画的に動く度合いはJ型より弱いと読み取ることができます。
特にINTJやINTPは、知能指数・達成点数のどちらでも上位に入っており、両方の指標で高い結果を残しています。
調査結果を見ると、S型はISTPを除くすべての型が知能指数で全体平均を下回っており、N型はすべての型が平均を上回っていました。数字だけを見るとやや意外に感じるかもしれません。
このデータで学業的な成功と結びつきやすいのは、I・N・Jの要素を持つ型が多いという点です。この3つがすべて揃うINTJやINFJは知能指数・達成点数の両方で高いスコアを示しており、3つのうち2つを備えた型でも全体平均を上回る傾向が見られます。
ENTPやENFPのような直感型は、知能指数に比べると達成点数の伸びはやや控えめですが、それでも平均以上の点数を得ています。一方、達成点数が平均を下回った型のうち、下位4型のうち3型はS-P(感覚×知覚)の組み合わせでした。
N型は思想や象徴、抽象的な概念に対して先天的な好奇心を持ちやすいのに対し、S型はこうした抽象的なテーマにはあまり関心を向けない傾向があります。S型は本を通じて理論を学ぶよりも、実際の生活経験から学ぶことを好む傾向があるためです。
つまり、この資料だけを根拠にS型がN型より知能で劣っていると判断することはできません。このテストは学業や知能指数など、学習における特定の状況だけを測るものであり、N型が得意とする特徴を評価しやすい形式になっているためです。そのため、このデータにはS型が持つ実用的・応用的な側面がほとんど反映されていない、やや偏った資料だと見ることができます。
自分がどのタイプに近いのか気になった方は、Mirai性格診断で確認してみてください。
参考文献
- Isabel Briggs Myers, "Gifts Differing: Understanding Personality Type", Davies-Black Publishing, 1980.
- Isabel Briggs Myers, Mary H. McCaulley, Naomi L. Quenk, Allen L. Hammer, "MBTI Manual: A Guide to the Development and Use of the Myers-Briggs Type Indicator", 3rd Edition, CPP, Inc.
FAQ
MBTIのタイプ別でIQが高いとされるのはどのタイプですか?
今回取り上げた1950年代の調査データでは、INTJやINTPが全体平均を大きく上回る結果でした。ただしこれは特定の学力テストとの相性を反映した数値であり、実際の知能の高さを断定するものではありません。
このIQデータはどれくらい信頼できますか?
元になったのは、1950〜60年代にアメリカの高校生およそ3,500人を対象にした調査です。標本が大学進学を目指す男子生徒に偏っている点や、テスト形式がN型に有利な傾向がある点から、現代の一般的な知能評価としてそのまま使うことはおすすめできません。
S型はN型より知能が低いということですか?
そうとは言えません。このテストは学習・学業という特定の場面を測るものであり、S型が得意とする実践的・応用的な能力はほとんど反映されていません。タイプによる得意分野の違いとして捉えるのが妥当です。
この記事は2019〜2020年に個人サイト『予月のMBTI研究所』で公開された原稿をもとに、読みやすさの整形と現在の編集方針にあわせた注記の追加を行って再掲載しています。数値の出典や解釈に関する注記は、今回の再掲載にあたって編集部が追加したものです。





