INTJの筆者から見て、INTPはどう映っていたのか。旧サイト時代の交友の記録をもとに整理しました。筆者の周囲にいたINTPは大きく二つのタイプに分かれ、いずれも第一印象は良くなかったものの、仲良くなると驚くほど頼りになる人たちだったといいます。あくまで筆者個人の交友関係から見えた傾向であり、INTP全般を断定するものではない点にご留意ください。
最初に

私の周りにはINTPがとても多く、外国の友人までINTPだらけだったときはさすがに驚きました。INTJとINTPは相性が悪いとよく言われますが、私自身はどちらかというとINTPとうまくやれている方だと感じています。
もちろんこれはあくまで私の交友関係の中だけの話で、統計的な裏付けがあるわけではありません。それでも数多くのINTPと接してきた経験から、うまく付き合っていくためのちょっとしたコツのようなものが見えてきたので、ここで共有してみようと思います。
INTPを一言で表すなら「魅力的だけど頭のネジが少し外れている人たち」というのが正直な印象です。実際、私が一番助けられたのもINTPの友人でした(本当にありがとう)。ただし、最初に会ったときの印象はといえば、ほぼ例外なく全員「うわ、なんか変な人…」というものだったのも事実です。
ここでは、私の周りにいたINTPを大きく二つのタイプに分けて紹介していきます。
私の周りのINTP型

このグループ分けは、あくまで私の身近にいたINTPに限定した分類です。世の中にはもっと多様なINTPがいるはずなので、ここでの話は半分エンタメとして気軽に読んでいただければと思います。自分や周りの人がどのタイプに近いか気になる方は、Mirai性格診断で確認してみるのもおすすめです。
1.パッと見、やばそうな人

外見や表情、雰囲気からして「なんとなくヤバそう」と感じさせるタイプです。最初は自分から絶対に近づきたくないと思うくらい、独特な空気をまとっている人たちでした。
昔バイト先にINTPの先輩が一人いたのですが、ESTJの友人はその先輩を見ただけで、様子がおかしすぎて目を合わせるのも嫌だと言っていたほどです。
それでもこのタイプのINTPは、自分の得意分野においては本当に尊敬に値する専門家であることが多く、能力にかなり偏りがあるのかもしれないと感じます。中でも哲学や神学、抽象的で難解な学問を専門にしている人が目立ちました。
かなり我が強く出しゃばりに見える場面もありますが、基本的には一人で動くタイプが多い印象です。わからないことを聞くと意外なほど親身に助けてくれることもあり、最初の偏見とは裏腹に、実際には私を助けてくれた人たちでもありました。
とはいえ、グループ1のINTPに初めて会うと「この人ちょっと変かも」「あまり深く関わらない方がいいかも」と思わせる何かがあるのも確かです。オタク気質が強いとでも言えばいいでしょうか。何度か話してみると「え、この人何を言ってるんだろう」と目が泳いでしまう場面もありました。
何を言っているのか全く理解できなかったり、独特なライフスタイルや視点を持っていたりするため、一般的な会話が噛み合いにくいこともあります。そんな変わった人たちなので破天荒な人生を送っていそうに見えて、実際には法律を守りながら意外と模範的な生活を送っていたりするのも面白いところです。
何を考えているのかわからないけれど、特に知りたいとも思わない(笑)。それくらい独特な距離感の人たちでした。
このグループ1のINTPに関しては、知能の高さを感じる場面がとても多かったです。「これだけ頭が良いのに、なぜこんな暮らし方をしているんだろう」「もっと条件の良い職場で働けばいいのに」と、余計なお世話ながら心の中で思ってしまうこともありました。
2.ボッーとしていて何を考えているかわからない人

グループ1と一見似ているようで、実は明確に違うのがグループ2のINTPです。グループ1は話すたびに少しずつ「ヤバさ」が見えてくるタイプですが、グループ2は「今、機嫌がいいのか悪いのかすらわからない」というくらい、常にぼんやりとしている人たちでした。
グループ2のINTPには共通点があり、全員が理系(数学科、機械科、電子工学など)だったこと、そして全員がなぜか私に好意を持ってくれていたことです(これは後になって知りました)。
当時はまったくそんな様子を見せてこなかったので、本当に気づきませんでした。連絡をしてくることもなく、いつもぼんやりしていて表情の変化も乏しいので、感情を読み取ることもできません。それでも仲良くなると、初めて見るような純粋な笑顔を見せてくれることがありました。独り言が多いのも特徴のひとつです。
代表的な例が、フランス人の友人でした。授業で会話練習のパートナーになったのですが、いつも表情が硬く、会話もほとんどなかったので、最初は差別されているのかと感じてしまうくらいでした。
それでも仲良くなってようやく彼の笑う姿を見られるようになった頃、実は一番私と仲良くなりたかったのだと打ち明けられました。これには本当に驚きました。
また、話しかけたいときや挨拶をしたいときも、自分からは動かずにチラチラ見てきたり、周りをうろうろしたりする傾向があります。そこで私から声をかけると、とても嬉しそうにしていました(構ってちゃんなのかもしれません)。
グループ2のINTPも最初はかなり理解に苦しみました(そもそもINTPを完全に理解するのは難しいですが、これは違う意味での理解しづらさでした)。実はこのグループのINTPは、人としてはかなり単純なのかもしれないと今は感じています。
好感を持った相手にだけ興味を示し、それ以外の人には驚くほど無関心を貫く姿には最初びっくりしました。持っている感情自体はシンプルで可愛らしい面もあるのですが、感情表現が基本的に苦手で、笑うことも少ないぶん、笑ってくれるたびに新鮮な気持ちになったものです。
その笑い方も少しぎこちない感じがありました。最初は静かでも、仲良くなればグループ1のようにちょっと訳のわからないことを言い出したり、どこか可愛らしい一面を見せたりするのがグループ2のINTPでした。
1、2どちらのグループにも共通していたのは、第一印象があまり良くないという点です。それでももうひとつの共通点を挙げるなら、変わっているけれど可愛らしく、どこか魅力があるということ。少なくとも私にとっては、そう感じられる人たちでした。
INTPは温かいロボットなの?

「INTJは冷たい人で、INTPは温かいロボット」という言われ方をよく耳にします。ただこれは、INTJは冷たく見えて親しくなると意外と抜けている一方、INTPは頭が良く空気も読めるものの、相手を心から理解するというよりは知識の範囲で理解しようとする傾向があるために、感情的な交流の面でロボットのように見えてしまうのではないかと私は考えています。
私自身の感覚では、INTPは「温かそうに見えて実はロボット」というより、「ロボットだと思っていた割には意外と優しいところがある」という印象に近いです。最初から優しそうに見えるわけではなく、どちらかといえば第一印象は良い方ではないからかもしれません。
これまで接してきた経験から言うと、INTPは他のタイプに比べて気が利いたり優しかったりするタイプでは決してないと感じます。独り言をぼそぼそつぶやいている姿を見ると、別の世界の人なのではと感じることもあるほどです。
それでも間違いないのは、INTPにとって世界の中心はあくまでも自分自身だということです。常に自分が中心にあるからこそ、他の人からはロボットのように見えてしまうのかもしれません。もうひとつの違いとして、INTJが自分以外の人にも一定の興味を持って分析しようとするのに対し、INTPは興味のある人とない人がはっきり分かれる傾向があるとも感じます。
INTPは天才なのか

結論から言うと、私の答えは「NO」に近いです。以前は「YES」寄りの立場でしたが、これはあくまで親しい友人のINTP限定の話で、それほど親しくないINTPやネット上で見かけるINTPも含めて見ていくうちに、この考えに変わっていきました。
INTPは天才寄りの人とそうでない人の落差がかなり激しいタイプだと感じます。MBTIの中でも平均知能が高く、天才が多い型だという話は聞いたことがあります。
一方で、理解力や応用力が伴わないまま自分の考えに固執し、いつまでも屁理屈を言い続ける場面を何度も見てきたのも事実です。それでも私がこれまで出会ってきたINTPは、頭の良い人がかなり多かったという印象があります。
いつも遊んでいるように見えて、とてつもない結果を出してくることに驚かされたのも一度や二度ではありません(ただし、あくまで特定の分野に限られます)。INTPは興味のない分野にはそもそも手をつけようとしないため、学校の成績自体はあまり振るわない人が多かったようにも思います。
もちろん個人差はありますが、私のようなINTJは興味がなくても一応勉強してテストに臨みますし、ENTPも周囲の目や自分の見栄のために(?)それなりに勉強するのに対して、INTPは興味のない科目や分野にはほとんど手をつけない傾向があるように見えました。
仮に頭の良いINTPであっても、親しくなるまではその賢さに気づかれない可能性すらあります。むしろ興味の有無によって結果が極端に分かれるぶん、周囲からは問題児のように見られてしまうことさえあるかもしれません。
先ほど「天才と、そうでない人の落差が激しい」と書きましたが、結局のところ自分の興味のある分野を見つけられた人が力を発揮し、見つけられなかった人がそうならないだけなのかもしれません。知人のINTPの中にも、頭は飛び抜けて良いのに、興味を持てる分野を見つけられずにゲームばかりしている、もったいないなと感じる友人もいました。
INTPたちの恋愛

一見、恋愛には興味がなさそうに見えるINTPですが、私の周りにいたINTPはみんな恋愛にしっかり興味を持っていました。
グループ1のINTPは、誰かを好きになると子どものように純粋な好意を向けてきます。相手もINTPを好きでいる場合は微笑ましく見える一方、そうでない場合は残念ながら気持ち悪がられてしまうこともあるようです。相手が嫌がっているのに周りをうろうろしたり、アプローチを続けたりする場面もありました。
一方、グループ2のINTPは、相手の方から近づかない限り、恋愛の接点を持つこと自体がかなり難しい印象です。相手に興味があっても自分からは近づけず、うまく気持ちを表現することもできないため、好意を持たれている本人は「もしかして嫌われているのかも」と感じてしまうことさえあります。
もしINTPを好きになったのなら、こちらから積極的にアプローチすることが大切だと思います。
INTPとINTJの違い

INTJは冷たいと言われることが多いのですが、実際に会ってみると決して冷たい人たちではないとすぐにわかるはずです。むしろ強がっているだけの人の方が多いように感じます。
第一印象こそ冷たく見えるかもしれませんが、親しい間柄になればかなり気にかけてくれる面もあります。冷たくて厳しそうに見えて、実は学生を気にかけてくれる教授のような雰囲気、と言えば伝わりやすいでしょうか。
それに対してINTPにとって、あくまで第一優先順位は自分自身です。そのためINTPが誰かを気にかけるとしたら、それは「この人といると楽しい自分がいるから」という理由が大きいように見えます。その理由がなくなった瞬間、INTPは冷たく背を向けてしまうこともあるかもしれません。INTJが誰かを気にかける理由が「あなたのことが好きだから」であるのとは対照的だと感じます。
議論する時
個人差はもちろんありますが、INTJとINTPが議論をした場合、INTJが勝ちやすい傾向があると感じます。これはINTJの方がINTPより論理的だから、あるいはINTJが正しいからというわけではありません。
説得の仕方や根拠の示し方が、INTJの方が相手に寄り添いやすく、馴染みやすい形になっていることが理由だと思います。INTPは非常に論理的で体系立った意見を述べますが、その分、一般的な感覚からすると馴染みにくく、説得力に欠けてまとまりがないように受け取られてしまうことがあります。
それに対してINTJは、あるテーマを説明する際にまず目的を示し、そこから根拠を積み上げていくことが多いため、より説得力のある論理的な意見として周囲に受け止められやすいのだと思います。
INTJの上司やINTPの上司
もしINTJが上司の場合、特にINTJ-Aのタイプは高圧的な上司(いわゆる怖いボス)になりやすい傾向があります。一方でINTPはそうした怖さとは程遠く、むしろ放任主義で、こちらから聞かない限り何も話してこないタイプの上司になりやすいと感じます。
FAQ
INTJから見て、INTPはどんな存在ですか?
第一印象は良くないことが多いものの、興味のある分野では驚くほど能力を発揮する人が多く、仲良くなると純粋で頼れる一面が見えてくる存在です。ただし世界の中心が常に自分自身にあるため、興味の有無で態度が大きく変わりやすい傾向もあります。
INTJとINTPは本当に相性が悪いのでしょうか?
「相性が難しい」と言われることは多いですが、筆者自身の経験では比較的うまくやっていけています。議論では説得の仕方の違いからINTJが優勢になりやすい一方、興味の対象が合えば深い信頼関係を築きやすい組み合わせでもあります。
INTPは本当に天才が多いのですか?
MBTIの中でも平均知能が高いタイプだと言われますが、興味のある分野とない分野で結果の差が非常に大きいのが実際のところです。興味を見つけられたかどうかで、天才寄りに見える人とそうでない人に分かれやすいと考えられます。
この記事は2019〜2020年に個人サイト『予月のMBTI研究所』で公開された原稿をもとに、読みやすさの整形と現在の編集方針にあわせた注記の追加を行って再掲載しています。登場するエピソードは筆者の当時の交友関係に基づく個人的な体験談であり、特定の人物やINTP・INTJ全般を断定するものではありません。

